◆概況

2009年に余剰電力買取制度(電力会社が10年間、一定の価格で買い取ることを義務づけた制度)がスタートしたこと、そして2011年の東日本大震災後の原発事故により改めて原発に成り代わるエネルギーとしてその価値を再認識されたことが影響して全国に広く広がった太陽光発電事業ですが、「太陽光バブル」と呼ばれた当初の急激な成長は一段落し、近年は新しく発電所を作るというよりは、今ある太陽光発電所をしっかりとメンテナンスして発電量をしっかりと確保していくという方向性に変化してきています。メンテナンスをせず放置しておくと、発電量は下がる傾向にあるのですが、発電所を施工した企業の倒産も多く、太陽光パネルを売った会社がもう既に無い上に、経営者側に知識が無いということも多いと聞きます。
ただ太陽光発電は、二酸化炭素などの温室効果ガスを減らすというメリットもあり、地球にやさしい側面がありますので、今後無くなりはしないと思われますので、メンテナンスに関する事業は、これから成長していく市場であると推察されます。

◆ある太陽光発電メンテナンス事業の対策

,世間一般的に太陽光発電事業が一体何をするのかを説明した資料は多かったが、太陽光発電のメンテナンスとは一体どのようなものなのか?、何をするのか?、それをしないとどのようなデメリットがあるのか?を明確に示したコンテンツが存在しなかった。徹底的なヒアリングを元に、太陽光発電のメンテナンスに関するコンテンツを複数用意したホームページを立ち上げた。

,当社で施工した太陽光発電所でなくても、他社施工のものでもメンテナンスを行うことができますよ的なメッセージを至る場所に入れた。

,メンテナンスにも幅があり、果たしてどこまでカバーするか?は太陽光発電所を所有する施主にとってコスト的に頭が痛い部分である。新たにメンテナンスサービスに関し、複数の定額管理プランを用意した。施主にとって定額で管理プランが選択できるようになり、年間収益のシミュレーションが立てやすくなった。

,事業を行っている県を地名とし「太陽光発電」「メンテナンス」「ソーラーシェアリング」などのキーワードと組み合わさった時、SEOが効果を発揮するようにした。

◆展望

新しい太陽光発電所をこれからどんどん立てるというよりは、今ある太陽光発電所のパネルの経年劣化から来る発電量の低下をいかに抑えるか?というニーズに対して、見事にマッチした事業であると言える。後はこのような事業の存在がまだまだ太陽光発電を行っている事業者が知らないこと、知っていたとしても正しく管理した方があまり管理しないよりどれくらい損をするのか?についてシミュレーションされていないことがあるので、このシミュレーションを行った上で、資料を明確化して新たな宣伝広告物と共に市場に打って出れば、さらなる飛躍が期待される。

◆必要なもの

●ホームページのリニューアル
●関連写真
●SEO対策
●SNS対策(主にツイッター)

◆利用可能な補助金

●事業再構築補助金
●小規模事業者持続化補助金
●ものづくり補助金
●IT補助金

◆総論

初期に太陽光発電事業を始めた企業は、それは大儲けをされた方も多いとお聞きしましたが、今はそんなことは無く、市場は平準化されています。となると、自力に勝る企業が存続できていくのとは反対に、自力が無い企業はどんどん淘汰されていくでしょう。自力の無い企業が正しい危機感を持った時、このようなサービスと巡り合えば、まだまだ太陽光発電で収益を出し続けることが可能であるということを証明しつつ、太陽光発電は地球に優しいという点を業界全体でも押していけば、古い太陽光発電所をどんどん潰していくとは考えづらいので、メンテナンスに関するニーズはこれからも高まっていくと思われます。豊富なメンテナンス事例を生かして、これからも地域の太陽光発電メンテナンス業界を引っ張る存在になってくれることと思います。

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