◆概況

地域に人が住んで都市や社会が出来ていく中で不動産業は欠かせない事業と言えると思います。ただ人が多い場所には当然不動産屋も多く存在するのは自明の理であることも間違いありません。そんな中、自社がその地域でどのように他の不動産屋と違うのか、独自性を発揮し、新たな潜在顧客を惹きつけるのか?は、一筋縄ではいかずなかなか深いテーマであります。

◆ある不動産屋の対策

,差別化をはっきりさせるため、自社のサービスの強みを絞って明確化すること、を行った。今回は毎月一回発行している無料不動産情報誌の無料配布依頼を受けることと、競売物件のサポートを独自性のサービスとして前面に押し出し、ホームページを全面的にリニューアルした。

,不動産情報について淡々と説明するページの羅列にならないように、不動産情報や見てほしいポイントがある場合マスコットキャラクターが明るく説明するようにデザインした。元々キャラクターは存在したが、さらにブラッシュアップし、各ページで伝えたいことをキャラクターが説明できるようにした。

,エリアSEOを強化した。「不動産 ”地名”」「”地名” 不動産」などをメインキーワードに、検索を強化した。

,LINE公式アカウントを設置した。気軽に問い合わせしていただくことは当然として、売ったり貸したりしたいお客様が写真と共に気軽にご連絡していただけるようにした。

,上記の施策に関し、持続化補助金(旧名:小規模事業者持続化補助金(コロナ特例))を利用した。税抜費用の4分の3が交付された。

◆展望

ワードプレスでホームページをリニューアルしたおかげで、スマホでもとても見やすいHPになったと思います。若い夫婦が増えつつある地域ということもあり、若い世代の方にも不動産情報誌の月一回の無料送付などをコンスタントに行っていけば、これからもゆっくりと拡大成長していくと思います。

◆必要なもの

●ホームページのリニューアル
●エリアSEO
●グーグルマイビジネス(グーグルマップ)対策
●キャラクター
●LINE公式アカウント

◆利用可能な補助金

●事業再構築補助金
●小規模事業者持続化補助金
●ものづくり補助金
●IT補助金
●(世代交代の場合)事業承継引継ぎ補助金
●経営力向上計画
●先端設備導入計画

◆総論

タイミングよくうまく補助金を利用することができたので、クライアントの自己資金も少額で済んだこともあり、クライアントにとって非常にいいブランディング施策であったと思います。このクライアントのようにその時の時節柄に出ている補助金を利用してブランディングなりリブランディングをかけるというパターンはこれからも増えてくることも思いますが、その最たる事例であると思います。
SEO対策もそれなりに結果が出ており、問い合わせに関しても以前の2倍近くになったと報告を受けております。SEO対策のみならず、気軽に問い合わせをしても大丈夫な雰囲気が潜在顧客に伝わっている証拠であると思います。

F社のホームページ
F社キャラクター