◆概況

故人の遺骨を大好きだった海に散骨する「海洋散骨」が静かなブームとなってきています。故人が生前に望む場合もあれば、残されたご家族が故人を偲んで海洋散骨をされるという方も多いそうです。
まだ市場としては歴史が浅いようで、全国のHPを調べてもそんなに多くの業者があるわけではありませんが、今後さらに業者の数は増えていって、独自性や差別化を求められる市場になっていくものと思います。

◆ある海洋散骨業者の対策

,この業態に新規参入であったので、保有情報が少なかったが、持っている写真画像などは最初からフルで使うように、良くも悪くもストレートに出していこうというスタンスでブランディングを開始し、手始めにHPに着手した。

,海洋散骨は骨を海に撒くだけであるが、そこに至るまでに各ご家族において様々なストーリーが存在する。そのストーリーを汲んで、最終的に海洋散骨に至るまでの「海洋散骨の魅力」のコンテンツを分かりやすく作成した。

,海洋散骨ならどこの海でもいいというわけではなく、「ここの海だからいい!」と感じてもらえるように、自社がサービスを行っている海の魅力を全面的に出したコンテンツを用意した。

,海洋散骨を行った各家族や故人の想いなどが分かるように、オウンドメディアとしてブログを配置し、更新するようにした。

,専門資格として「海洋散骨シニアアドバイザー」というものが存在する。ちゃんと資格を取っていたので、モグリの業者と差別化するためにコンテンツを用意した。

,小規模ながら存在するペットの散骨も行い、コンテンツ化した。

,SEO対策を行った。「海洋散骨 ”地名”」「散骨 ”地名”」を中心に行った。

◆展望

「海洋散骨 ”地名”」「散骨 ”地名”」はそれぞれグーグル・ヤフー共に検索1位となり、継続的な問い合わせにつながっている。コロナ禍がありその時期は問い合わせは減少したが、ウィズコロナになってからは一定量の問い合わせは切れていない様子です。コロナが安定したらPRTIMESにサービスを出してみる等、広範囲に情報を掲示していけば、さらに無意識の潜在顧客にリーチして、新たな問い合わせが増えると思われます。

◆必要なもの

●ホームページ作成
●SEO対策
●オウンドメディア(内部ブログ)
●グーグルマイビジネス(グーグルマップ)対策

◆利用可能な補助金

●事業再構築補助金
●小規模事業者持続化補助金
●ものづくり補助金
●IT補助金

◆総論

当社としましても海洋散骨という不思議な市場を体験させていただきましたが、人の最後の儀式である”葬送”の形の多角化が進んできて、今後ニーズはどんどん上がっていくものと推察されます。後はさらに同じ海洋散骨でも他社と一体どこが違うのか?を継続的なオウンドメディア等を利用しながら潜在顧客に理解認識させることが大事と思われます。概ね未来は明るいでしょう。

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