運送業積荷システム

荷物を運んでもらいたい業者と荷物を運びたい業者は常に発生していますが、それぞれが最適な時期にお互いの状況の情報が分からないために無駄が発生します。例えば東京から北海道に荷物を運んだ会社は、北海道に荷物を降ろした後帰ってくる際には何もしなければ荷台は空のまま帰ってくることになりますが、北海道から東京に運ぶ荷物で何かあればそれは即収益に結びつきます。また荷主は帰り便で荷物を運んでもらえるなら、通常よりもリーズナブルに運んでもらえるかもしれません。やり方やタイミングにおいて荷主も運送業者もハッピーになるマッチングシステムができれば業界のためになるのではないか?という発想からご依頼いただいたシステム開発の一例です。


◆クライアントの状況

元々運送業を営んでいる方で、長年の運送業を熟知している視点から業界の未来の適切な変革のために新会社を設立しマッチングサービスのシステム化の制作を行うことを決断。

◆要求された要件

・荷物情報と空きトラック情報をスムーズに入力できるようにする。
・必要な情報を入力し「荷物情報検索」をすると、候補の荷物情報のリスト一覧を表示させたい。
・必要な情報を入力し「空きトラック検索」をすると、空きトラックの荷物情報のリスト一覧を表示させたい。
・運送会社向けに発日と着日の諸情報を入力したら行きと帰りのおすすめの荷物情報を一発で表示させたい。
・定期便の情報登録と検索機能を入れたい。
・その月にこのシステム内でマッチングし履行された業務の過去情報の一覧が見えるようにしたい。
・請求書を一発で表示させたい。

◆主な機能

,「荷物情報登録」と「荷物情報検索」ページを作成。荷物を運んでもらいたい荷主側は「荷物情報登録」に諸情報を入力。その情報を元に運ぶ荷物を探す運送会社側は「荷物情報検索」で諸情報を入力して最適の荷物を探す。条件に当てはまる情報をリスト化して下に表示。同様に空きトラック情報の登録と検索も制作。

荷物情報検索

,「行き帰り便検索」ページを作成。運送会社はどちら方面にいつ行っていつ帰ってくるか等の行き帰り情報を入力すると、おすすめの行き帰りの荷物の情報をリストアップする。リストアップした情報には地図が併せて表示され、大体どの地域に行くのかがビジュアル的に理解できる。

行き帰り便検索

,定期便の情報登録と検索機能を掲載。

定期便の情報登録

,必要な年度や月の請求書のPDFを出せるように対応。

請求書のPDF

◆制作後記

荷物を運んでほしい側、運びたい側双方の業界の独自のルールが沢山あり、定義を明確にするのが非常に難解でした。運ぶものに臭いがするものであるとか、精密機械であるなどの情報が一目瞭然でわかるようにするためのボタンの色の表示などにもこだわりました。一発で行き帰り便をリクエストする機能は斬新だと思います。今後運送業界は様々な変化が想定される中、このシステムの考え方はまさに画期的であると思います。今後の活躍に期待しています。