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法律事務所に勤める何の取り柄もない平凡なOLシンイーは、いつも同僚たちに雑用を押し付けられ、便利でいつでも捨てられる”付箋女”と呼ばれていた。そんな彼女に初めて恋人ができた。彼との幸せを夢見て1泊の船旅を計画するシンイー。同じ船上には、恋人アンナへのプロポーズを企画するモーファリン社の社長ジー・ツンシーと、彼を陥れようとするウー親子が乗っていた。

ウー親子に媚薬を飲まされたことに気づかず、部屋へ戻ったツンシー。部屋を間違えツンシーの部屋で寝ていたシンイーを恋人のアンナと勘違いし、2人は結ばれてしまう。翌朝、お互い自分の恋人ではないことに気づき、てんやわんや。そこへ乗り込んだウー親子。自分たちが手配した女性だと思い、2人のベッド写真を撮りまくるが、相手の女性が何と義理の妹のシンイーだということに気づく…。

ツンシーのお陰でグーチーを見返すことができたシンイー。恋人のアンナが船に乗らなかったことで落胆しているたツンシー。2人は慰め合い、食事をともにするが、シンイーにとっては夢に見たお姫様のようなひと時だった。そんな船旅も終わり2人は下船する時、ここで起きたことは忘れようと約束をかわす。一夜だけの縁で、これで二度と会うことのない相手だと思う2人…。

恐喝してくるウー親子を訴えるため、弁護士事務所を訪れるが、そこでシンイーが同僚からバカにされるのを目撃してしまい、思わず彼女をかばってしまう。吐き気を覚えてトイレに駆け込んだシンイーは、そこで妊婦から”オメデタよ”と言われる。‟まさか”と思いながらも不安になったシンイーは昔から通う教会を訪ね、‟妊娠ではないように”と祈ることに。

妊娠だと分かったシンイーは実家のジャンム島へ帰ることに。ウー親子に恐喝され証拠のデータを奪おうとするツンシー。偶然にもシンイーと同じ船でジャンム島へ向かう。ジャンム島では島民たちが、ツンシーが決断した工場のリストラに抗議するため港に集まり、工場ではウー・チーチーがワナを張り、今か今かとツンシーを待ち受けていた。

ジャンム島からでられなくなったツンシー。島民たちから逃げ回る最中に偶然、母親たちから妊娠のことを責められるシンイーをみかけ、見るに見かねてつい、自分が父親だと言いシンイーをかばう。全身がびしょ濡れだったことでシンイーの家族に密入国者と勘違いされるツンシー…。一方ツンシーの継母からスキャンダル写真を見せられたツンシーの祖母ジェンジューは、怒るどころかひ孫ができたことを喜び、さっそくジャンム島へと向かう。

2人はジャンム島の守り神ジャンム様に誓いあい結婚式をあげる。母シースーに、娘と親子水入らずで話したいことがあると言われ、ツンシーたちだけ先に台北に帰ることに。船に乗る前に、媚薬のことを知ってしまったツンシー。シンイーの妊娠は‟事故”ではなく計画的だったと勘違いし、怒りに身を震わせる。そして、シンイーやジャンム島の島民たちへの仕返しを考え始める…。

台北で新たに幸せな結婚生活を送れると思ったシンイー。ツンシーの一変した態度に戸惑いを隠せない。そして、ツンシーから離婚協議書を渡され、子供を産んだらお金を持って彼の前から消えてくれと告げられる。金は要らないから島や工場だけ守ると約束したら、産んだらすぐ消えると誓うシンイー。仕返しで来てせいせいすると思ったツンシーだが、悲しむ彼女をみて罪悪感を感じる。そして

祖母に言われ、仕方なく産婦人科の権威であるハオ先生のところに検診に来たツンシー。先生の説明に聞く耳を持たず、何度も仕事の電話に出てしまう。ハオ先生は、赤ちゃんを第一に考えないツンシーに腹を立てる。検診後、ツンシーから愛犬のベビーを預かったシンイーはディランのいる児童施設へと向かう。そこでディランの悲しい生い立ちを知り、彼を優しく慰め勇気づける。だが、目を離しているうちに、施設の子供たちと遊んでいるはずのベビーが行方不明に…。

行方不明になったベビーが無事に見つかりほっとするシンイー。ツンシーは自分に怒鳴られたにも関わらず、アンナの犬を真剣に心配する心優しいシンイーに徐々に惹かれ始め、義理の兄ヂェンレンにジャンム島の工場売買の件はしばらく保留にすると告げる。そんな中、モーファリン社にある問題が発生した。ライバル会社がモーファリン社の”伝承”せっけんに対抗した新商品を発売するという。代々受け継がれてきた歴史ある”伝承”せっけんを守るため、ツンシーはとある作戦を思いつく。

ツンシーが母親教室に参加して優しくしてくれたのが会社のためだったと知りがっかりするシンイー。さらに姉と2人で出かけたバーで偶然ヂェンレンとスティーブンの会話を聞いてしまう。そこでツンシーがジャンム島を廃棄物処理の会社に売ろうとしていることを知る。島を守ってくれるという約束を破ったと、ツンシーを責めるシンイーだが、そこでお義兄さん達の媚薬の件を知ることに。自分と島の人達がツンシーの人生を台無しにしてしまったと謝るシンイー。荷物をまとめ家から出ていってしまう…。

ツンシーは産婦人科学会の当日の朝、ハオ先生の説得に向かう。しかし途中でスティーブンから連絡が入り、シンイーとフェンジャオを預かったと言われる。家出したフェンジャオを探しに島から来た義兄のチーチーとともに現場へ向かうツンシー。そこで、シンイーがスティーブンに向かってはっきり‟島は売らない”と言う彼女の意外な姿に驚くと同時になぜか喜びを感じる。なんとかチーチーと協力してスティーブンを倒したが、フェンジャオが産気づいてしまう…。

ツンシーとシンイーは偶然にも同じ誕生日だった。祖母の提案から、誕生日を2人きりで祝うことに。今まで誰かに誕生日を祝ってもらったことがないシンイーは大喜び。一方アンナは世界ツアーの初演で香港に到着。台湾と近いことから、ツンシーの誕生日を祝うため台湾へ日帰りで戻ることを決める。ツンシーはアンナに会える嬉しさと、何も知らずに喜んでいるシンイーへの申し訳無さで心が揺れる…。

車を停めさせるツンシー。そこでシンイーは、アンナが急きょ戻ることになり、誕生日は彼女と過ごすとツンシーに告げられる。動揺を隠せないシンイーだが、笑顔で彼を送り、彼が準備してくれた‟お祝いコース”には行かず、たまたま見かけた‟ジョンシャン・ロン”の展示会に行く…。一方ツンシーは、いつもアンナの誕生日祝いをしていたお店で彼女を待っていた…。

ツンシーはシンイーの誕生日プレゼントにクルーザーを用意する。その船でシンイーが食べたがっていた“ジャンムまん”を買いにジャンム島へ向かう。簡単には手に入れられず、シンイーのために手作りの“ジャンムまん”を作るツンシー。どんな時にも他人を思いやるシンイーに徐々に惹かれるツンシーだが、ただの気の迷いだと自分に言い聞かせる。一方、シンイーは彼への好きな気持ちを誰にもバレないように自分の胸にしまっておこうと決意する。

自分の思いを隠すためツンシーと距離を置こうとするシンイーに、ツンシーは不満を抱く。そこで一緒に行くことになったバザーで、シンイーの名義で高価なダイヤモンド・ネックレスを出品することに。しかしそんなことを知りもしないシンイーは、大事にしていた自分の願い箱を出品してしまう。高級品ばかりのオークションにガラクタ同然のものを出品してしまい恥ずかしい思いをするのだが…。

優しくされると好きになってしまうから放っといてほしいと言いながら、泣くシンイー。泣く彼女を前に、ツンシーは自分の心の中で芽生えていた彼女への気持ちに気づき始める。そして、彼女が前に欲しがっていた子供と3人で着る親子のペアルックを買いに行き、そこで彼女と家族になりたいと告げる。やっと素直に互いの気持ちが伝わり幸せいっぱいの2人だったが、幸せは長くは続かなかった。一緒に向かったツンシーの社長室には、足のケガで舞台を降板したアンナが戻って来ていた…。

アンナのもとへ行ったツンシーをかばい、おばあさんにウソをついて島へ帰ろうとするシンイー。だがその途中で腹痛で倒れてしまう。幸い母子ともに無事だったが、一緒だったディランはシンイーを心配し、ツンシーとの離婚協議書のことやアンナが戻ってきていることなど、すべておばあさんに打ち明ける…。アンナの家に乗り込んでツンシーを怒るおばあさん。すべてを知り泣き崩れるアンナ…。

祖母と決別しアンナの家に行き、念願かなって愛する彼女と一緒にいるのに、なぜか頭に浮かぶのはシンイーのことばかり。アンソンからシンイーが流産しかけたことを聞き、こっそり家に様子を見に行く。そしてそこにあった作りかけの木馬やニエンピンへの成長日記を見て、シンイーの優しさにさらに心打たれる。アンナはシンイーの子供を自分の子として育てることを決意しツンシーに告げるが…。

ツンシーはアンナに、子供が生まれるまではシンイーのそばにいてやりたいと告げ、自宅に戻ることに。離婚協議書の条件も変更し、多額の慰謝料に高級住宅、運転手つきの車など、離婚後のシンイーが何不自由ない生活を送れるように協議書を作り直す。ツンシーの気持ちがシンイーに傾いていることを知ったアンナは、ツンシーからだと偽りシンイーに中絶同意書を渡す…。

ツンシーの書類を中絶同意書だと勘違いしたシンイーは、追いかけてきたツンシーから離れたい一心で道路に飛び出し交通事故に遭う。子供を堕ろさなければ母体の命が危ないと言われ、ツンシーは泣く泣く中絶同意書にサインする。誤解したままのシンイーはツンシーが子供を中絶させてしまったことにショックを受ける。体が回復し、ジャンム島に戻ったシンイーだったが、そのことをずっと引きずり、抜け殻のような毎日を暮らしていた。そんなある日、ディランがシンイーのもとへ。彼はシンイーに「ここを出て一緒に上海に行こう」と告げる…

ディランに叱られギャラリーを飛び出したシンイーは、ある紳士に出会い、過去を振り返らずに前へ進むべきだと諭される。ツンシーやニエンピンを忘れられず過去を引きずっているばかりの自分を恥じたシンイーは、ディランに謝りもう一度チャンスが欲しいと告げる。出会った紳士、陶芸家のジョンシャン・ロンに気に入られたシンイーは彼の弟子となり、新たな人生を歩み始める…。

ディランから告白されたシンイーは、彼のことを真剣に考えようと決心する。一方、仕事で上海に来たツンシーは、偶然ディランにギャラリーを紹介され来店する。そこでシンイーの初作品、”記念品”を見て、作品に込められた思いを感じ取る。シンイーが作者であることを知らずに購入したツンシー、そして作品が売れたことを知り喜ぶシンイー。お互いにそのことには気づかぬまま、ツンシーは帰国の途につこうとしていた…。

ツンシーはやっとクラブでシンイーを見つけるが、彼女の隣にはディランがいた。シンイーはディランに恋人になると返事をするが、それがシンイーの本心でないことに気づいたディランは優しく「君が心から受け入れるまで待つ」と言う。ツンシーはうまくディランを追いだし顔にマスクをしてシンイーに近づく。シンイーは彼がツンシーに似ていることでツンシーとの過去を思い出す…。

ツンシーは待ち合わせの場所でシンイーを待っていたが、思い直して会わずに去ろうとする。だが後ろ姿をシンイーに見られ、とうとう2人は再会する。ツンシーは彼女に自分の気持ちを打ち明けようとするが、シンイーはツンシーへの思いを断ち切るため彼から離れようとする。そして彼に「今は好きでもないし赤の他人だと思ってほしい」と告げる。

“伝承”の販売ルート獲得のため、あと3日上海に滞在することになったツンシーは、専用のソープトレイのデザインをジョンシャン・ロン氏に依頼することになり、そこでシンイーと再会する。先生からデザインを任されたシンイーだったが、”伝承”と聞くとどうしても子供のことを思い出し仕事が手に付かない。しかしディランから「君にしかできない」と励まされ、過去のつらい記憶を乗り越えるため、デザインの仕事に取り組む。

最初はツンシーとの仕事を嫌がっていたシンイーだったが、彼と一緒に仕事をするうちに、自分のためにソープトレイのデザインを成功させようと尽力するツンシーの思いを知り、ツンシーへの誤解を解いていく。しかしツンシーはこの仕事を最後に、シンイーのことを忘れる覚悟をしていた。

ツンシーのことを心配するシンイーに、ツンシーはついに自分を押さえきれずキスをする。シンイーはツンシーを今でも愛している自分に気づくが、アンソンからの電話でツンシーがアンナと結婚間近であることを知りツンシーのもとを去る。ロン先生はそんなシンイーに長期休暇を与えてジャンム島へ帰省させる。2年ぶりに帰った島はなぜかあちこち整備され、新しい道路や橋には「記念品(ジーニエンピン)」という名前が付けられていた…。

ツンシーはシンイーとの再会をアンナが知っていて黙っていることにいたたまれず、アンナにすべてを話して別れようと考える。しかしツンシーなしでは生きられないと言うアンナの言葉に、結局別れの言葉は切りだせないままアンナとの結婚を決意。それでもシンイーへの思いは募るいっぽうだった。一方、ジャンム島へ戻ったシンイーもツンシーを忘れられずにいた。そんなシンイーを見た母シースーは、ツンシーを忘れさせるためにある作戦を考える。

ツンシーがジャンム島へ来ることを知って動揺を隠せないシンイー。ツンシーに会わないために、彼が島に来ている間にロン先生から理事長あてに頼まれた贈り物を届けに行こうと考える。一方、ツンシーはシンイーに会いたくないため理事長であるおばあさんに代わりに行ってもらう。互いに避けたつもりが偶然にもツンシーの自宅で再会してしまう2人…。

シンイーがアンナから中絶同意書を渡されていたことを知ったツンシーは、アンナとの婚約を解消してジャンム島へと向かう。シンイーに好きだと告げ婚約破棄も伝えるが、シンイーはツンシーから逃げてしまう。ツンシーは今度こそシンイーを離さないと誓う。一方、好きながらもツンシーを再び信じることでまた裏切られて傷つくのが怖いシンイー。

シンイーはジャンム小学校で開かれている陶芸教室の講師になり、ツンシーはそこに生徒として通い始める。そしてシンイーへの思いを伝えようとするが、シンイーは一向に信じようとしない。シンイーが”Z”を信頼していることを知ったツンシーは、Zとしてシンイーとチャットをすることに。ツンシーはそこでシンイーが本当はまだ自分のことが好きだと言うことを知る。

シンイーはZさんと約束したレストランへと向かう。ツンシーは店を貸し切り、自分がZだということを告げてシンイーに改めて結婚を申し込もうと思っていた。だがそこへディランから電話が入る。彼からの電話でアンナが病院へ運ばれたことを知ったツンシーは、店員に伝言を頼んで病院へと急ぐ。入れ違いで店に到着したシンイーは、そこでZさんの正体であることを知り、ツンシーが向かった病院へと急ぐが…

ディランにアンナのことを頼まれたツンシー。しばらく島へは行けないため、シンイーへ謝罪の言葉とともに花束とチョコレートを贈る。しかし姉たちがそれぞれ自分に来たものと勘違いし、シンイーには届かずじまい。電話も謝罪の贈り物も寄こさないツンシーに、シンイーは疑心暗鬼になる。ツンシーを信じて傷つくのが怖いというシンイーに、母のシースーはツンシーが2年前にiPodを置いて行ったことを告げる。そこにはツンシーの、シンイーとニエンピンに対する熱い思いが録音されていた。

アンナが無事に立ち直ることができ安心したツンシー。シンイーからの不在着信にやっと気づき、すぐにシンイーのもとへ飛んでいくが、シンイーはしばらく音信不通となったツンシーにまた不信感を抱く。そんな2人の前にかつてシンイーを拉致したスティーブンが現れ、ツンシーが義兄弟の娘のココに手を出したという。ますます不信感を募らせるシンイー。

ツンシーが病院に運ばれ、シンイーはそこでツンシーのおばあさんと再会。ツンシーは軽傷で済んだが脳に衝撃を受け一時的に失明状態に。責任を感じたシンイーは治るまでツンシーの世話をすることを決意する。だが翌朝には目が治ってしまったツンシー。シンイーを引き留めたい一心で、見えないと嘘をつき、シンイーとともにジー家で静養をすることに。

目が治っていないフリをしてシンイーを引き留めるツンシーだったが、プロポーズに失敗し、さらに目が治っていたこともシンイーにバレてしまう。シンイーは怒りながらも、内心では自分のためにバカなことをするツンシーを愛しく思い、結婚の決意をする。プロポーズの時は”ステキな花束、ひざまずいての告白、サプライズのプレゼント、ロマンチックなディナー”が夢だったシンイー。そんな彼女の夢をかなえようと、ツンシーは準備万端整えてシンイーを食事に招待するが…

健康診断の結果、自分が不妊症であることを知ったシンイーは、ツンシーやおばあ様のことを考えて身を引くことを決意する。シンイーにプロポーズを断られたツンシーは、やけくそになり良家の子女たちと見合いを始める。そこにシンイーの母シースーが現れ、シンイーが不妊症であり、それが原因でプロポーズを断ったのだと説明する。それを聞いたツンシーは、シースーに「もう何も話したくない」と告げる…

行き違いが多かったツンシーとシンイー、ついに2人は結婚式をあげ再び結ばれる。愛と仕事の両方を手に入れたシンイーだが、子供を産めないことで悩み続ける。そんななか2人のお姉さんの妊娠を知り、更に自分を責めるシンイー、ついには衝動的にツンシーに‟他の女を探して”と行ってしまう…。