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ケインは父である著名な建築家パク教授が設計した伝統家屋”サンゴジェ”に住む家具デザイナー。自ら考案した家具は、独特のセンスが世間に受け入れられず、苦戦の日々を送っている。ある日、偶然出会った建築家チノとひょんなことから言い争いになった彼女は、ハウジング博覧会で彼に再会、またしても大ゲンカをしてしまう。一方、ケインの恋人チャンニョルは、彼女の親友イニと結婚することをケインに告げられず悩んでいた。

イニの結婚相手がチャンニョルだと知りぼう然とするケインは、親友ヨンソンと共に式場から追い出されるが、別室でヨンソンがイニを非難する声が会場に漏れて騒ぎとなり、式は取りやめに。事務所の存続を懸け美術館の設計コンペ入選を目指すチノは、美術館の持ち主が”サンゴジェ”に魅せられパク教授に設計を依頼したが断られたとの情報を得る。チノは”サンゴジェ”を管理しているのがケインであることを知り、彼女を訪ねるが…。

肩代わりさせられた借金返済のためにチノを間借りさせることになったケインは、イニに彼との仲を誤解され、彼がゲイであると言ってしまう。ケインに誤解されていることを知って憤慨し、ケインとの共同生活をやめようとしたチノだったが、倒産寸前の事務所を建て直すためにはタム美術館のコンペで入選するしかないと覚悟を決め、やむなく”サンゴジェ”に戻る。万事ルーズなケインと几帳面なチノは事あるごとにぶつかるが…。

公衆の面前でチノがゲイだと叫んでしまったケインに対し、わざわざ誤解をとこうとしないチノ。コンペの準備で多忙な彼を、チャンニョルと別れたイニが突然訪ねてくる。彼女とケインの間のもめ事を知るチノは、イニの真意を図りかねながらも、美術館関係者が集まる会合の招待状を受け取る。一方、チノの機嫌を損ね、貴重な収入源を失いそうなケインは、彼の気持ちをつなぎとめるために親友ヨンソンと共にあれこれ作戦を練っていた。

チャンニョルからイニを選んだ理由を聞かされショックを受けたケインは、彼を見返すためにチノ指導による女磨きプロジェクトをスタートさせる。ずぼらで外見をかまわないケインを魅力的な女性にするため、叱咤激励しながら厳しく特訓するチノ。一方、チノがコンペ入選のためにケインをだましてサンゴジェで暮らし始めたことを知ったテフンは、彼を責める。自分を信頼しきっているケインの姿に、チノも罪悪感を抱き始め…。

チノのエスコートで出席した”建築家の集い”で、ケインは居合わせたチャンニョルやイニが驚くほどの変身ぶりを見せる。チャンニョルはケインがチノと一緒にいることに動揺し彼女を問い詰めるが、ケインは彼に何の未練もないと伝える。数日後、芸術院の設計コンペに応募資格が設けられたことを知ったチノは、ショックのあまり酔いつぶれ、ケインに心の内を打ち明ける。これまで見たことがない一面に触れたケインは戸惑うが…。

コンペに参加できなくなり、”サンゴジェ”にいる必要がなくなったチノが部屋を出る決意を固めた頃、ケインはイニからチノが落ち込んでいる理由を聞き、彼を元気づけようとあれこれ世話を焼く。すぐに引っ越すと言い出しづらくなったチノは、ケインをだましていることに後ろめたさを感じながらもしばらく下宿を続けることにする。そんなある夜、ケインは突然訪ねてきたチャンニョルにイニの代わりに母親に会ってほしいと頼まれ…。

チャンニョルに問い詰められ、自分はゲイだと言ってしまうチノ。館長の尽力によってコンペの予備審査に応募できることになったものの、彼から思いを打ち明けられ悩んだチノは、正直な思いを伝える決心をする。一方、チノをバカにしたことでケインにビンタをされたチャンニョルは、その変貌ぶりに心を奪われ、よりを戻そうと彼女につきまとう。自分勝手な彼に腹を立てたケインは、チャンニョルへの復讐を誓い、チノに協力を求める。

よりを戻そうと必死なチャンニョルに気を持たせたあと、こっぴどくふることによって復讐を果たそうとするケイン。ケガをした彼女をいたわるチャンニョルの姿を見てなぜか心穏やかでないチノは、わざとケインに冷たく接する。一方、チノを自分のものにしたいイニは空き巣が入ったとウソをつき、チノに家に泊まってほしいと頼む。翌日、偶然聞いた2人の会話でチノがイニの家に泊まったことを知ったケインは大きなショックを受ける。

チノと仲直りしたものの、彼にしつこくつきまとうイニの姿に不安を覚えずにはいられないケインは、彼に友達以上の感情を抱いていることに気づく。そしてチノも、復讐のためだと分かっていながらも、ケインがチャンニョルと会っていることにいら立ちを感じていた。そんなある日、チノとケインの仲を誤解したヘミがチノの母を連れて”サンゴジェ”にやってくる。追い詰められたチノは母親にケインを恋人だと紹介し…。

チャンニョルとイニの前で、ケインにゲイじゃないことを告白し、彼女への思いを打ち明けたチノ。ケインの幸せそうな姿を見たチャンニョルは、彼女のことを忘れようと決意する。一方、チノのことをあきらめきれないイニは、偶然顔を会わせたヘミにチャンニョルとケインの関係を伝える。その話をヘミから聞いたチノの母は真偽を確かめるために”サンゴジェ”へ行き、そこで亡き夫の会社を乗っ取ったチャンニョルの父と鉢合わせする。

小さな誤解が原因で衝突しながらも、ケインとチノは済州島でつかのまの幸せな時間を過ごす。ケインのことをあきらめたはずのチャンニョルは、イニからチノがコンペで入選するためケインを利用していると聞き、彼の仕事を妨害する策を講じる。その頃チノは、”サンゴジェ”の建築に携わったという知り合いの大工の話から地下室の存在を知る。亡き母が仕事部屋にしていたというその部屋に入ったケインの脳裏には遠い昔の記憶が…。

誕生日に”お互い相手に正直でいられますように”という願い事をしたケインに対し、”サンゴジェ”に下宿した理由を話していないチノは気がとがめ、本当のことを伝えようとする。一方、チノと一夜を共にする日が近いことを予感しながらも、なかなか勇気が出せないケインは、そのうち彼に嫌われてしまうのではないかという不安にさいなまれていた。そしてついに、チノは出品作のアイデアが固まらないまま予備審査受付の日を迎える。

設計図を見つけ”サンゴジェ”の秘密を知ったチノは、その内容を利用せずに独自の構想でコンペに臨もうとしていたが、サンジュンは事務所にあった設計図をチノが描いたものと勘違いし、勝手に持ち出してしまう。その頃、家でチノの帰りを待っていたケインは、地下室のガラス天井を見て、失っていた忌まわしい過去の記憶を取り戻す。なぜ自分が父に疎まれているのか、その理由を知ったケインの前に、帰国したパク教授が現れ…。

チノが設計図を盗んだとは信じられないケインは彼を問い詰め、”サンゴジェ”の内部を探るため下宿を始めたことに対する罪の意識に苦しむチノは、弁解せずケインに別れを告げる。ある日、ヨンソンから連絡を受け酔いつぶれたケインを家まで送ったチノは、彼女を冷たく叱責するパク教授に憤りを感じ、ケインが母の事故のことでどれだけ苦しんでいるかを訴える。そして予備審査の提出日。チノの作品を見た館長は…。

チノに別れを告げられ、釈然としないままのケインは、父がふと口にした言葉でチノの本心に気づき、彼のもとへ向かう。その頃、館長の別荘で休暇を取っていたチノをイニが訪ねる。チノを振り向かせようと必死のイニに対し、彼は自分が求めているのはケインだけだと伝える。チノから正直な気持ちを聞こうとやってきたケインは、イニと出くわし戸惑う。そして、チノが独自のアイデアで臨んだコンペの本審査の日が訪れる。