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故郷へ帰省した大学生ヤオ。幼馴染で刑事のシュンランが、ヤオの妹を車に乗せ、迎えに来てくれた。久しぶりの再会を楽しむ中、ヤオは実家に戻る前に寄ってほしいところがあると告げ、一行は山奥の別荘へと向かう。夏休みを利用して、条件がいい翻訳の短期アルバイトをするという。しかし妹によるとこの別荘は、“幽霊屋敷”ともっぱら噂の場所で…。

ヤオはボ・ジンヤン教授の別荘で論文を翻訳する日々。一方シュンランは、町で多発する未成年者の行方不明事件を追っていた。ある日ヤオは、魚市場で配達を依頼するも、変わり者扱いのジンヤンが住む別荘宛てとあり、店主に嫌厭されつつもその息子の少年が配達してくれることに。しかし直後に少年が姿を消したことから、町人にジンヤンが疑われてしまう。

歯止めがかからない未成年者の行方不明事件に頭を抱える警察は、犯罪心理学の専門家としてジンヤンに協力を要請。しかし、人付き合いが苦手なジンヤンは、ヤオを助手に抜擢し、警察とのつなぎ役を任せることに。その後、ジンヤンは独自の鋭い分析で犯人像を推定する。警察はそれに基づき追加調査を行うと、有力な新証言にたどり着く。

少年の遺体の中から発見されたペンケース。この証拠品は、以前ヤオの妹の高校で14人に配られていた。該当する少年らの証言から、解決の糸口を見出そうと尽力するヤオ。そのうち1人の少年の住所がジンヤンの分析と合致し、警察が捜査していた金物店もその地区にあることが判明。犯人逮捕に向け事態が大きく動き出す。

犯人が逮捕され、ヤオの短期アルバイトもついに終了を迎えたある日。シュンラン親子との食事会に、ヤオはジンヤンと友人のジユウを誘う。その席でシュンランは、金物店の壁に書かれた“血の数字”の意味を解読できず、ジンヤンに助言を求めた。しかし、「これ以上は俺の仕事ではない」と言い放たれてしまう。

就職先のチョンユ社がある江州に引っ越したヤオ。期待を胸に初出社するも、希望とは違うマーケティング部2課に配属され、同部署のペイズーは女ったらしで悪印象。更に今日から新しい部長がやってきたが、その人物はジンヤンだった。前任者の女子社員の自殺の真相を探るため社長でありジンヤンの姉の依頼により、ヤオは潜入者として再びジンヤンの助手をさせられることになる。

江州警察に異動になったシュンランと久しぶりの再会を楽しむヤオ。しかし“血の数字”の意味は、未だ解読できずにいた。そんな中、ジンヤンとヤオが追う女子社員自殺事件を遂に警察が捜査を開始。シュンランが指揮を執ることになった。そして、自殺した女子社員ワンウェイは薬物中毒だったことが判明する。

部署でペイズーの家に集まり、ヤオの歓迎会をすることに。しかし、全員が容疑者でその中に犯人が紛れている状況下において、シュンランは気が気でなかった。ジンヤンから支給された小型イヤホンとブローチ型のマイクを使用し、近くで待機するジンヤンの指示を受けながら、遂にヤオの潜入が始まった。

女子社員自殺事件当時の再現をするため、ホンイエ・リゾートのロッジに集められたマーケティング部2課の面々。それぞれが物思いにふける中、ジンヤンはアメリカでの最後の事件“花鬼事件”の模倣犯で“血の数字”を残したサイコパスを現場へおびき出そうとしていた。するとロッジの入口に「寂しいぜ相棒」とのメッセージが現れ、事態が急速に動き出す。

冷戦状態にあるジンヤンとは、2日も顔を合わせていないヤオ。好きな部署に異動できるチョンユ社に残るか、正式な助手としてジンヤンと働くか、人生の選択の狭間で迷っていた。そんな中、ジユウに核心を突かれたヤオ。それは、先日の不意打ちキスがきっかけで、ジンヤンを好きになってしまっていたのだ。

警察官として新たなスタートを切ったヤオは、シュンランが在籍する江州警察署に初出勤。ジンヤンはチョンユ社の事件を解決させ、今後は特別顧問として米中の警察に協力することに。そしてヤオも、正式にジンヤンの助手として事件捜査に参加することになった。そんな時、ヤオの携帯電話に大学時代の親友から着信があり…。

ヤオの母校・江州大学のキャンパス内で、大学1年生のミンファイの惨殺遺体が発見された。全身に切り裂かれた跡があり、喉の切断が致命傷と見られた。犯人の目星をつけたジンヤンは、この事件の難易度がヤオに適していると勉強のために矢面に立たせ調査を開始する。

任期に伴いシュンランがトン市に戻った夜。ヤオはジンヤンに江州市で一番の三つ星ホテルへ呼び出され、花火が見える最上階のスイートルームに1泊することになった。そこで「君が好きだ」と告白されたヤオは、戸惑い恥じらいながらもジンヤンを受け入れ、二人はようやく結ばれるのだが…。

ヤオの実家の近所に住むチェンおじさんが、遺書を残して姿を消してしまった。慌てる娘がヤオの妹シュアンに助けを求め、その場にいたシュンランと警察署へ向かう。一方で、すでに5件もの放火自殺事件をヤオたちが在籍する犯罪心理分析班が担うことになるのだが…。

連続放火の自殺者を操る黒幕がいると断定したジンヤン。その人物は、“花鬼事件”の犯人トミーに影響を与えた花鬼1号ではないかと疑う。すぐさま調査のためにアメリカへ向かうヤオとジンヤン。そしてジユウは、チョンユ社の社長でジンヤンの姉イン・ジーチーの婚約者イーヤンがいる香港へと向かう。

花鬼1号の功名な犯罪計画に誘導され、意図的に分析させられたことに気づいたジンヤン。一度はヤオに敗北宣言するも、さらに裏を読み花鬼1号の行動にあった4つの矛盾を突くことに成功、遂に容疑者の男を特定した。しかし時を同じくして、一連の事件に酷似した新たな失踪者の事件が2件も連続して発生してしまう。

花鬼1号の屋敷を特定したジンヤンだったが、本人は既に姿を消したあとだった。イン・ジーチーを介し、花鬼1号と始めての接触を試みるジンヤンに、新たな挑戦状が突きつけられる。それは、人質に取られたシュンランとイーヤンの体に取りつけられた爆弾の解除ゲーム。しかし、屋敷のそれぞれ反対側にいる二人を救うのは、制限時間の3分では到底無理だった。

トミーの指導者は、花鬼1号のシェ・ハンだと確信したジンヤン。ある日の深夜、香港の港で不審船の怪しい動きを察知した警察は、シェ・ハンの逮捕に向け突撃を開始。密輸業者を摘発するも船が大爆発を起こし、現場は緊迫感に包まれた。しかしシェ・ハンの姿は見当たらず、積み荷を開けるとそこには憔悴しきったシュンランの姿があった。

事件の真相とシュンランの手術のため渡米した一行。ヤオは、順調に回復しているシュンランの姿を見て安堵していた。そんな折、FBIのスーザンに呼び出されたジンヤンは、シェ・ハンの手引きによりトミーが脱獄した事実を知る。さらにシェ・ハンの入国を許可した税関職員が、行方不明となっていたのちに遺体となって発見される。

シェ・ハンに洗脳され銃を所持していたシュンランがきっかけで、病院内で銃撃戦が発生!多数の警察官が犠牲になる中、ジユウも胸を撃たれ意識不明の重体に。そしてヤオはシェ・ハンに拉致されてしまう。一方、ジンヤンと連絡が取れないスーザンは、税関職員の遺体現場にあった犯人からのメモを頼りに“アレン”の存在を追っていた。

シェ・ハンが用意した地下室のベッドの上でヤオが目覚めた。そこで衝撃的な言葉を耳にする。花鬼事件の拘束中に撮られた動画を世間に公開されたジンヤンには、アレンという攻撃的な人格が宿っており、院内での大虐殺の容疑者として指名手配されていた。姿を消したジンヤンを、スーザン率いるFBIも追うことになり…。

シェ・ハンに拘束され、衰弱したヤオは生気を失っていた。そんな彼女のもとにアレンが現れた。ヤオは力の限り「ジンヤン!」と救いを訴えるも、アレンの人格は消えることなくヤオに銃口を向ける。そして1発の銃声が地下室内に響き渡り、すべてを見届けていたシェ・ハンは、「完璧な殺しだ」とアレンを喝采する。

無事に救出できたヤオを、シュンランと対面させたジンヤン。しかし事件の最後のピースが埋まらず、違和感を覚えていた。その思いを汲み再び調べ始めたジユウも、その矛盾点に辿り着く。一方、ジンヤンの恩師で父親的存在の元FBIユワンが殺害されたことで、ジンヤンがFBIに指名手配されてしまう。

ユワンの家から血液サンプルを採取した帰り道、ジンヤンは何者かに撃たれ左腕を負傷してしまう。出血多量で意識が朦朧とするなか、バーンズ医師が救いの手を差し伸べ一命を取り留めた。しかし、再び何者かに襲われたジンヤンが目を覚ますと、鎖で拘束された状態で無機質な地下室にいた。そこに現れた正体とは…。