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7年間の英国生活を終え上海に戻ったウェン・ヌアン。昔の自分を取り戻したい━━そう願う彼女が再出発の職として選んだのは浅宇(チェンユー)グループの社長補佐だった。実は浅宇グループの社長、ジャン・ナンシエンはヌアンの大学時代の恋人。久しぶりに再会したヌアンとナンシエンは互いに平静を装うが、激しく心をかき乱されていた…。

ヌアンの恋人のように振舞っているが実は片想いを続けている代中(ダイジョン)グループ社長、ジュー・リンルー。彼はヌアンが浅宇の社長補佐になったことに驚き、恋愛でも仕事でもナンシエンには負けたくないとライバル心を燃やす。その頃、ヌアンの姉ウェン・ロウはナンシエンに会いに行き、昔のことは蒸し返さないようにと釘を刺すが…。

冷氏グループ傘下のアルファ買収をめぐって浅宇と代中が競合することに。そんな中、ヌアンの活躍で浅宇は良い評価を得ることができ、代中とともにイギリス本社で最終入札を行う権利を勝ち取る。だが、その最中、ヌアンは社長補佐の職を横取りされたと逆恨みされているドゥー・シントンから、悪質な嫌がらせを受けて…。

ヌアンはナンシエンから慈善パーティに一緒に出席するよう命じられる。そこで、彼女は彼が自宅に送ってくれたドレスを着て会場へ向かうが、売れっ子女優のイーシンをエスコートしてカメラのフラッシュを浴びるナンシエンの姿を見せつけられる。実は二人の同窓生であるイーシンは大学時代からずっとナンシエンを愛していて…。

ヌアンを浅宇から追い出したいと考えるシントンはイーシンに接触。その後、イーシンは彼女に惚れている益衆(イージョン)グループ社長の弟パン・ウェイニンに会いに行く。一方、アルファ買収の最終入札に参加するためヌアンとナンシエンはイギリスへ。そこで浅宇は代中に負け、ヌアンはナンシエンを励まそうと彼をロンドン観光に連れ出す…。

イギリス出張でナンシエンと一緒にロンドンを一望できる観覧車に乗ったヌアン。彼女はナンシエンからピアスを贈られた上、思いがけずキスをされて戸惑うが、二人の距離が着実に縮まっていることを実感する。だが、リンルーがナンシエンにはめられたと怒り出し、アルファ買収の裏で起こっていた出来事を知ったヌアンは…。

ヌアンが週末をリンルーと過ごしたと知ったナンシエンはわざと彼女の仕事を増やし、3倍の日給を出すから週末も働くようにと命令。また、ウェイニンからヌアンに花束が届いたのを見て、彼とは距離を置くようにと言い渡す。そんな中、ナンシエンはあることがきっかけでリンルーとヌアンが本当は付き合っていないことを知り…。

ウェイニンにしつこく誘われ一緒にランチをしたヌアン。彼がリンルーの幼なじみだと知って会話が弾むが、その姿をナンシエンに見られてしまう。翌日、リンルーが交通事故に遭う。慌てて現場に駆けつけたヌアンは軽傷を負ったリンルーを病院へ連れて行こうとするが、すぐに会社に呼び戻される。そこで驚きの事実を聞かされ…。

浅宇が代中に契約を横取りされたのは、ヌアンがリンルーに企業秘密を漏らしたせいだと疑われる。しかも、潔白を訴える彼女にナンシエンの態度は冷たかった。そこでしばらく会社を休むことにしたヌアンは自宅で独り涙に暮れる。すると突然ナンシエンが現れる。実は7年前のこの日は、二人にとって忘れられない日だったのだ…。

昔のようにヌアンに夢遊病の症状が出たことに気づいたロウは、妹の精神状態が心配に。だが、翌朝ヌアンはケロッとした様子で会社へ出勤していく。そして、ナンシエンに名誉挽回のため自分の手で代中から益衆との契約を取り返すと宣言。実際に彼女は見事にそれをやってのけるが、実はその陰にはナンシエンの協力があった…。

一連の不祥事はシントンが仕組んだことが判明し、ヌアンの潔白が証明された。だが、ヌアンを恨み続けるシントンはわざと皆の前で彼女と言い争い転んだふりをする。その結果、身重のシントンはすぐに病院に運ばれ、捻挫したヌアンもナンシエンに抱きかかえられて病院へ。その後、シントンが流産したと聞かされたヌアンは…。

シントンから許してほしいなら会社を辞めるようにと言われるも、きっぱり断ったヌアン。だが、彼女はもう睡眠薬なしでは眠れなくなっていた。そんな妹を心配するロウはヌアンの電話が繋がらなくなったことに不安を覚える。一方その頃、ナンシエンもヌアンを心配して行方を探していたが、二人の思い出の場所で彼女を見つけ…。

ヌアンの気持ちが一歩ずつ自分に近づいていると感じたナンシエンは、必ずまた彼女の愛を取り戻そうと心に誓う。その頃、リンルーに頼まれて代中の財務部長となったロウは、アシスタントの採用に頭を悩ませていた。すると、ランチを取ったレストランで彼女とトラブルになった身なりの派手な若造リウ・ルイが面接に現れて…。

シントンの流産は嘘だったことが証明され、ヌアンは事件解決に尽力してくれたナンシエンに感謝する。すると、彼から何かプレゼントが欲しいと言われる。そこで手作りのお菓子を贈ろうと考えるが、ロウの一言で渡すのをやめてしまう。一方その頃、ナンシエンはイーシンがシントンを利用してヌアンを陥れたのだと気づいて…。

ヌアンはガオ部長の頼みで出社してこないナンシエンの自宅へ。すると、風邪をひいていたナンシエンからプレゼントの代わりに彼の世話をするようにと命じられる。さらに、ヌアンは寝室の掃除を言いつけられ、そこで見覚えのある箱を見つける。その中には彼女が別れるときにナンシエンに突き返した物が大事にしまってあった…。

ヌアンは自分のためにわざわざ差し入れを買ってきてくれたナンシエンの微笑ましい行動を見て気持ちが明るくなる。また、誤解からしばらく関係が気まずくなっていたリンルーと仲直りする。ところが、彼女を陥れた張本人であるイーシンをナンシエンが許したと知ると、彼にはイーシンの方が大事なのだと考えてふさぎこみ…。

顧客を接待している途中でイーシンに呼ばれたナンシエンが帰ってしまい、ヌアンは独りで商談をまとめる。すると翌日、イーシンとナンシエンの熱愛が写真付きで報道され、ヌアンは再びショックを受ける。その一方で、ナンシエンはヌアンの態度が冷たくなったのは彼女が嫉妬してくれているからだと、ひそかに喜んでいたが…。

ヌアンが熱愛報道で落ちこんでいると気づいたロウは、今こそヌアンに告白するべきだとリンルーをけしかける。そして、自分の誕生日をヌアンとリンルーに祝ってもらうことに。さらに当日、ルイに電話で呼び出されたロウは彼らを残して出かけていく。すると、そこにナンシエンがやってきて、ヌアンとリンルーの仲を誤解して…。

ルイに誕生日を祝ってもらったロウは、彼に惹かれるが本気になってはいけないと自分を戒める。一方、ナンシエンと言い争ってふさぎこんでしまったヌアン。彼女は翌日、ナンシエンから顧客リストを渡され、その契約を任される。だが、それには浅宇がリンルーの進める人材の引き抜きに対抗し、代中から顧客を奪う意図があり…。

イーシンはウェイニンとケンカ別れして映画の撮影に入る。そんな中、最近ある男につきまとわれていることに気づくが、ナンシエンにはその事実を隠そうとする。一方、ヌアンはナンシエンから任された仕事が代中の顧客を奪うことだと気づいて彼を問いただす。すると、ナンシエンは7年前のことを持ち出しヌアンを問い詰めて…。

ルイに言い寄られたロウは、彼にはっきりと付き合えない理由を説明するが、彼から強引にキスされる。その頃、ヌアンは顧客を奪ったことに責任を感じ、リンルーに謝りにいく。だが、明るく振る舞う彼に逆に励まされてしまう。その翌日、ヌアンは意を決してナンシエンに辞表を提出。だが、ナンシエンは受理してくれず…。

ヌアンはジムで偶然イーシンに出会う。そして、ファンの男に腕を掴まれ転んだという彼女を病院へ連れていくと、ナンシエンも心配して駆けつけてくる。翌日、ヌアンは辞職の意思が固いことをナンシエンに告げ、7年大事に持っていた二人の思い出の品を返す。その後、リンルーの実家に呼ばれたヌアンは彼の両親に大歓迎され…。

ゲーム開発のためにヌアンのアシスタントのシャオダイと仲良くしていたグアン部長は、彼女に誤解されていると気づいて急に避け始める。その頃、ヌアンはイーシンをケガさせた男に声をかけられ、彼がファンではなくイーシンの実の父親だと知る。そして、末期ガンだというイーシンの父親から娘に会いたいと訴えられるが…。

失踪中の父親の存在を隠し世間を騙していたことが何者かによってバラされ、こっそり父親と会っている姿がネットに流出したイーシン。彼女はナンシエンに辛かった子供時代のことを打ち明けると、彼の勧めで記者会見を開き父親のことを正直に話す。そんなイーシンに寄り添うナンシエン。それをテレビで観ていたヌアンは…。

ナンシエンの元恋人ヌアンがイーシンを陥れたという嘘の記事がネットに上がり、それを信じたイーシンの父親が浅宇に怒鳴りこんでくる。そこに駆けつけたロウがヌアンをかばい、その後、姉妹はこれまで言えずにいた互いの気持ちをさらけ出す。さらに、ロウはナンシエンに7年前に妹が別れを決めたのは自分のせいだと明かし…。

ヌアンを中傷するネット記事は彼女の付人と事務所の仕業だったと知ったイーシンはヌアンの元へ。そこで、彼女にナンシエンと結婚するから身を引くようにと言い放つ。一方、ヌアンは過去に別れを告げる時が来たと心を固めて辞職の準備を進めるが、偶然、アルファ買収に関して浅宇の不正取引を思わせる契約書を見てしまい…。

浅宇で最後の業務を終えたヌアンはナンシエンに連れられて母校の大学を訪れる。そこで二人が幸せだった頃の記憶を一つ一つ思い出し、心を揺らす。その後、リンルーと会ったヌアンは浅宇の不正取引について聞かれるが、ナンシエンはそんなことをする人ではないと彼をかばう。そして、再びナンシエンと顔を合わせたヌアンは…。

ナンシエンが初めて自分の別荘にヌアンを案内する。その家はヌアンが大学時代に絵に描いた“将来の夢の家”とそっくりだった。そして、ヌアンはこの7年の間に彼が二人の約束を果たそうと努力してきた事実に心を動かされる。一方、ルイと香港出張にやってきたロウは、ホテルの手違いで同じ部屋に泊まることになってしまい…。

別荘に戻るとナンシエンに強く抱きしめられたヌアン。彼女は彼にこれまで書きためてきた絵を見せる。そして、ようやく愛を確かめ合った二人は幸せな一夜を過ごす。一方、香港出張中のロウは酔っ払ってルイに「好き」と言って自分からキスしてしまう。翌朝、彼女は何も覚えていなかったが、ルイから真剣に交際を申しこまれ…。

兄を出し抜いて益衆グループの董事長に就任したウェイニン。彼はそこまでしてもイーシンを振り向かせることができないとわかると、ひそかに調べ上げていたナンシエンの別荘に彼女を連れていく。そこでヌアンがナンシエンと一緒にいるのを見て衝撃を受けたイーシンだったが、自分の味方であるナンシエンの母親に連絡を取り…。

リンルーはアルファ買収で不正行為を行ったとして、イギリスで浅宇に対して裁判を起こす。そこでナンシエンも急いでイギリスへ飛ぶが、現地でヌアンから代中に大事な契約書の情報が漏れていたことを知る。その頃、ヌアンは出張に行くという知らせを最後に、ナンシエンと連絡が取れなくなったことに不安を感じていたが…。

自分には連絡をくれないナンシエンが、イギリスでイーシンと一緒にいると知ったヌアンは情緒不安定に。一方、ロウはナンシエンが7年前の報復として妹を捨てたのではないかと勘ぐる。そんな時、ヌアンはナンシエンの母に呼び出される。そして、強硬に復縁を反対された上、父親の死について思いがけないことを告げられ…。

ヌアンが行方不明になったと聞いたナンシエンは大事な裁判を放り出して帰国。だが、一人で旅立つヌアンを引き止めることはできなかった。そして、この彼の行動によって代中との裁判に負けた浅宇は巨額の賠償金を背負った上、会社のイメージもダウンしてしまう。一方その頃、イギリスでヌアンは失っていた記憶を取り戻し…。

イギリスでヌアンを見つけたリンルーは、しばらくはこっそり彼女を見守ることに。その頃、浅宇ではナンシエンに対して不満を爆発させたグアン部長が会社に出てこなくなる。一方、ヌアンを心配するロウは強い自責の念に苛まれ、ルイに別れを告げてイギリスへ行こうとする。だが、電話でヌアンに「一人になりたい」と言われ…。

代中で留守のリンルーに代わり会社を守るロウ。彼女は使途不明金を見つけて調査を始めるが、これに焦ったリンルーの従弟で研究開発部長のリンホンは父親に泣きつく。一方、イーシンはウェイニンに連れられ、幸せだった頃の家族の思い出が残る家を訪問する。そこで思いがけない贈り物をされた彼女は、彼の心遣いに感動し…。

帰国したリンルーはロウからリンホンが多額の金を使いこんでいると聞かされて対応に追われる。だが、その頃、リンホンの父親は息子の使いこみを補填するため会社を脅かす危険な行動に出ていた。一方、ナンシエンに失望したグアン部長は辞表を提出。自分を高く買ってくれたウェイニンの下で新会社を立ち上げることになるが…。

ウェイニンが代中の第二の株主となったことがわかり、リンルーとロウを悩ませる。その頃、ウェイニンはナンシエンにも好戦的な態度を取り、浅宇との契約を解除する。そんな中、倒れたガオ部長が入院、ナンシエンは一人で山積みの仕事を抱えることに。一方、新聞で浅宇の危機を知ったヌアンは、ある覚悟を決めて帰国するが…。

ヌアンはシャオダイからのSOSで浅宇の事業計画書を代わりに作成。シャオダイはそのことを秘密にするが、ヌアンの手によるものだと気づいたナンシエンはひそかに喜ぶ。また、浅宇にとって救世主となる新たな投資家リーオウは、ヌアンの紹介だったことが判明。さらに、投資家代表という形でヌアンが浅宇に戻ってきて…。

ヌアンが浅宇に戻ったと知って激怒したナンシエンの母親は、自分か彼女かどちらかを選べと息子に迫る。一方、ヌアンはリンルーからナンシエンが急に帰国したのは自分のためだったと聞かされ、彼に償わなければならないという思いを強くする。そして、浅宇を立て直すために奔走するが、そんな彼女を気遣ったナンシエンは…。

入院中のガオ部長のアドバイスでヌアンは浅宇と代中の提携について検討し始める。その頃、代中では乗っ取りを企むウェイニンが投資の失敗を理由にロウをクビにしようとしていたが、リンルーに突っぱねられる。一方、ナンシエンは病院でガオ部長に胃ガンの疑いがあると聞かされてショックを受け、ヌアンの前で涙を見せるが…。

ナンシエンとリンルーはヌアンの仲介で提携に合意する。だが、代中ではウェイニンがいつの間にかその他の株主を味方につけて筆頭株主となってしまい、その提携を中止してしまう。そして、ウェイニンに株主の情報を流したのがルイだと気づいたロウは、彼が始めからウェイニンのスパイとして代中に入社してきたことを知り…。

ルイは代中の社長となったウェイニンの秘書に抜擢され、そんな彼をロウは冷たく無視し続ける。一方、浅宇のために尽力するヌアンは夜中に車を走らせクライアントに会いに行こうとするが、道路が事故で通行止めに。そんなヌアンを心配して駆けつけたナンシエンは人混みから彼女を救い出すと、今の正直な気持ちを打ち明けて…。

ガオ部長の手術に立ち会ったナンシエンは駆けつけたグアンから謝罪を受ける。一方、イーシンは事務所にやりたくない仕事を押し付けられて辞めることを決意するが、ウェイニンが嬉しいサプライズを用意してくれる。そんな時、ナンシエンの母親が交通事故に遭う。それを知ったナンシエンとヌアンは急いで病院に駆けつけて…。

イーシンはウェイニンと幸せな家庭を作りたいと考え始めるが、ウェイニンは父親に交際を反対されており、それを彼女に言い出せずにいた。一方、仕事が忙しいナンシエンに代わって彼の母親の世話をするヌアンは、夫の死の原因をヌアンにあると考える彼女から許されることはないと思いつめ、ナンシエンに別れを切り出すが…。

突然の吐き気に襲われたイーシンは病院で妊娠を確認し、早くウェイニンに伝えたいと喜ぶ。だが、ふとしたことからウェイニンの悪事を知ることになりショックを受ける。一方、浅宇ではガオ部長が無事に退院。ナンシエンの計らいでウェイニンと手を切ることができたグアンも戻ってきて、3人は再出発を誓い合うことに…。

兄の逆襲を受けて益衆の董事長を解任されたウェイニンはパニックに。なんとか自分の立場を守ろうとイーシンとは別の女性との政略結婚を考え始め、それを知ったイーシンは彼との別れを決意する。そして、ネットで妊娠したイーシンの結婚が噂されると、実際にナンシエンが二人の婚約を発表。そのことにヌアンは呆然となるが…。

ナンシエンとイーシンの結婚式の日。ヌアンは全てを諦めかかっていたが、このままではだめだとロウに叱咤激励され、駆けつけたリンルーの協力で会場へと急ぐ。すると、会場は空っぽで、ヌアンはウェディングドレスとナンシエンからのメッセージカードを見つけたのだった。そして、二人の結婚は嘘だったとわかったヌアンは…。

ナンシエンが姿を消してから半年。ヌアンは彼に代わって浅宇の社長を務めながら、彼からの連絡を待ち続けていた。周囲の人々がそれぞれの幸せをつかんでいく中、自分もナンシエンと幸せになれると信じていたのだ。そして、世話を続けていたナンシエンの母親からあることを聞かされたヌアンは、再びイギリスへと旅立って…。